フィリピン、外国人観光客にVAT(付加価値税)還付制度を導入
フィリピン政府は2025年3月24日、外国人観光客向けの付加価値税(VAT)還付制度に関する施行規則を正式に署名・発表した。
これは「非居住者観光客へのVAT還付法」に基づくもので、観光産業の活性化と外国人消費の促進を目的としている。
新制度では、フィリピンで一定額(3,000ペソ以上)の商品を購入した外国パスポート所持者が、税金の還付を申請できる。
対象は衣類、電子機器、宝飾品、土産品などの個人使用を目的とした小売商品に限られ、購入日から60日以内に観光客が商品をフィリピン国外へ持ち出すことが条件となる。
財務省のレクト長官は、「観光客が100ペソ使えば、197ペソの経済効果がある」と述べ、制度の経済的波及効果に期待を示した。また、還付制度は電子または現金で対応し、観光客の利便性を重視した運用が目指される。
この新たな制度を通じて、政府は「より多くの観光客が長く滞在し、快適に消費活動を行える国」を実現することを目指している。
参考元:
https://www.pna.gov.ph/articles/1246697