フィリピンでマルコス氏標的の偽情報拡散
フィリピンのマルコス大統領を狙い撃ちする偽情報や誹謗中傷が拡散している。
「薬物の過剰摂取で救急搬送」などと中傷する偽情報も出回った
偽情報の拡散元は、ドゥテルテ氏やサラ氏の支持者の可能性が指摘されている
ドゥテルテ氏は2016~22年の大統領在任中も、政権支持者らがSNSで組織的に大量の偽情報を流し、政敵や報道機関を攻撃したとされる。中低所得者層に有償で偽情報を拡散させていた実態も明らかになった。
しかし偽情報などの拡散に歯止めはかからない。国内では、マルコス氏らについて「殺し屋を雇った」と発言した問題などを巡り、サラ氏の弾劾裁判を控えている。6月中旬には、AIで生成された、サラ氏を擁護する学生のインタビュー動画が拡散された。
国立フィリピン大のダニロ・アラオ准教授は「生成AIの登場で、真実との区別がつきにくくなっている」と指摘。さらに「弾劾裁判や28年の次期大統領選を巡ってもこの状況は続くだろう」と見通している。
参考元:
https://www.yomiuri.co.jp/world/20250620-OYT1T50007/