フィッチ、フィリピン格付け「BBB」据え置き…「A」引上げのための課題は
フィリピンのレクト財務長官は、フィッチ・レーティングスが同国の長期外貨国債格付けを「BBB」に据え置き、見通しを「安定的」と維持したことを受けて、フィリピンが「A」格付けを達成する目標に向けて順調に進んでいると述べた。
「BBB」格付けはデフォルトリスクが低く、経済が債務を返済する能力が十分であることを示している。一方、「安定的」な見通しは、格付けが今後18〜24ヵ月間で下げられることはなく、維持される可能性が高いことを意味する
このような判断をしたことに対してフィッチは、フィリピンの強力な中期的成長が政府の債務対GDP比の中期的な緩やかな減少を支援し、経済規模が「BBB」の他国と比較して大きいことを理由に挙げている
一方で、一人当たりGDPが低いことや、ガバナンス基準が「BBB」の他国よりも低いことを指摘。同国の課題になっている