フィリピン IQスコアから見る課題
フィリピンは、IQスコアを「地域の教育資源の質」と定義する最新のWPR(World Population Review)で、199カ国中111位だった
フィリピンのIQスコアは81.64で、ASEAN諸国の中ではラオス(同114位)とインドネシア(同130位)のみがフィリピンを下回った。トップは日本で、最下位はネパールだった
様々な要因が考えられているが、出生前のケアや栄養不足による低発育を指摘する者もいる。貧困により満足に学校に通えず、安定した職につけずに親子の世代で悪循環を繰り返さざるを得ない家庭も多い
教育システムがまだ暗記に重きを置いており、問題解決、分析、読解力といった高次の思考スキルの開発に重きを置いていないという点も指摘されている
国の平均IQが1ポイント上昇すると、GDP(国内総生産)の一人当たりの年間増加率が持続的に0.11%上昇するという研究もあり、貧困の解決と教育制度の改革が期待される