こんにちは。
GENSAI Career Consulting Corp.の小野寺です!
今回はフィリピン就職には欠かせない「お給料の仕組み」について、フィリピンの日本との違いをご紹介します。
まず、フィリピンでは給料は月に二回、主に現金で支払われます。
日本では月に一度、銀行に振り込まれるのが一般的であるため、不思議に感じるかもしれません。
実はここには、フィリピンと日本の文化的な違いが関係しています。
まず、日本ではアルバイトをするにしても、自分の銀行口座を持っていることが当たり前とされますが、フィリピンでは必ずしも全員が持っているわけではありません。また、銀行を通して支払いをすることで、社員は月に二回銀行に行かなくてはならなくなります。そういった要因もあり、フィリピンでは貯金をするにしても、銀行に預けるわけではなく、自分の家で保管しておくことが多いようです。
フィリピンには、ATM自体は沢山ありますが、故障しているものや、ATMの中にお金が十分になくて引き出せないといったことがしばしば発生します。そのため銀行を使わずに、直接お給料を渡した方がフィリピン人にとっては都合が良いようです。
月に二回お給料が支払われる理由は、貯金文化の違いにあるようです。日本人の場合は、先々を考えて貯金をしながら少しずつお金を使っていく国民性がありますが、フィリピンではどちらかというと今を楽しむ方に重きを置いています。
つまりお金はあったら使うという国民性があるようです。もちろん中には貯金をしている人もいますが、全体としてそういった傾向があります。そのため、仮に月に一度のお給料となると給料日から一カ月経たないうちに使い切ってしまう人が多いそうです。そのため、月に二回のお給料の支払いとなっています。
もう一つは13th month payについてです。
フィリピンではクリスマスや新年を盛大にお祝いすることはご存知でしょうか?
日本ではクリスマスというと家族というよりはカップルで過ごす、新年は紅白を見て初詣などに行ったりするのが一般的ですが、フィリピンではどちらも家族で過ごし、盛大にお祝いするのが主流です。実はフィリピンは世界でもクリスマスを最も先取りする国の一つなので、9月頃からクリスマスの装飾が始まります。
Face to Faceの先生も、11月の上旬から「そろそろプレゼントを準備しなきゃ」と言っていたので驚きました(笑)フィリピンではクリスマス自体が国民の祝日となっています。そのため年末の最後はクリスマスと新年を合わせて盛大にお祝いするようです。そのため、この期間はお金の出費も多くなります。そこで用意された制度が13th month payというボーナスです。これはフィリピン政府が定めている制度なので、フィリピンにある日系企業でも同じボーナスが発生します。
その内容は、1月1日から12月31日の一年間の総支給の12分の1が12月24日までに支払われ、条件としてはその会社に1カ月以上在籍している社員となります。
年末をしっかり祝うためにも、クリスマス前までに支払われることがちゃんと規定されています。フィリピン人にとってそれだけ年末は一年の中で重要なイベントということですね。
フィリピン就職では、お給料の仕組みが日本とは大きく異なるため、働く前に確認しておくことがとても大切です。
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