今回は、お問い合わせでもよく聞かれる「フィリピンでの現地採用者の給料」についてお話しいたします。
このHPでも何度かお伝えしていますが、フィリピンは今経済成長が著しく、それに伴って給料の水準もあがってきております。現地採用者の場合も、一昔前であれば「これではなかなか生活ができない」という会社が多く見られましたが、現在は「きちんとした暮らしができ、貯金もできる」というようなレベルになってきております。
今回は、実際にフィリピンで現地採用を果たされた方の情報をもとにしながら、具体的な数字をお伝えしていきます。
◎日本人男性Dさん:20代後半、営業職、マカティ(マニラ中心部のオフィス街)在住
今回のモデルとなるDさんは日本で4年間の勤務経験があり、また弊社が併設する語学学校(Face to Face English School)にて3か月間の留学をされ、英語力は「日常英会話は問題がないレベル」の方です。
<収入>
◎基本給:100000P(額面)
※基本給は、現地採用者の能力や年齢、職歴などによってかなり変わりますが、今回のDさんのような場合、一般的にマニラでは75000~100000P(額面)の場合が多いです。新卒の方の場合は職歴がない分給料は下がりますが、一方現地企業のニーズに合致するような職歴やスキルがある方は、さらに給料が上乗せされます。
※フィリピンでは、日本人現地採用者はほとんど「高額所得者」となり、所得税が最大税率の32%となります。
したがいまして、額面で100000Pの場合、手取り額は約68000Pとなります。
(2017年現在 1ペソ=2.3円で計算すると、額面は230000円、手取りは156000円となります)
※ボニファシオの街の様子。洗練されていて治安も非常に良い場所です。
<支出>
◎住宅費:17000P
※会社まで徒歩圏内の場所に居住。いわゆる高級コンドミニアムで、プールとジムが併設されています。
マニラは渋滞がひどいので、マカティやボニファシオといったオフィス街のコンドに住まれる方が多いです。
一方、オフィス街から30分くらい離れると、住宅費の相場はかなり下がりますので、少し離れたところに住んで住宅費をおさえ、車やバイクを購入して自宅から通われる方、もしくはタクシーで通勤される方もいます。
◎交通費:1000P
※ドライバー付きの車が会社から支給されることも多いので、交通費はあまりかかりません。
◎食費:10000P
※朝晩は自炊が多く、昼食は購入されることが多いとのことです。
◎光熱費:2500P
◎インターネット代:1000P
◎保険代:3500P
※フィリピンのローカル保険は補償内容が十分でないものが多いので、日本人現地採用者は外資系の保険に入られる方が多いです。Dさんの場合、医療補償が年間5000万円(入院補償3万円/日)までの外資系保険に加入されています。フィリピンでは十分な補償内容だと思います。
◎遊興費:10000P(旅行、飲み会など)
※マッサージ(300P/1時間)やダイビング(2500P(レンタル代込))、知人との飲み会などがメインです。
◎日用品費:3000P
支出合計:48000P
<貯金額>
◎貯金:20000P(46000円)
※こちらはDさんの家賃と同程度のマカティにあるコンドミニアムです。
プールやジムがあり、コンドの一階部分にはスーパーなども入っており非常に便利です。
Dさん曰く、本来はもう少し貯金をしたいと思われているようですが、プール・ジム付きのコンドに住むことができ、また仕事を通して英語力の向上を図れることは日本にはないアドバンテージなので大きな不満はないとのことです。
何より、様々なことにチャレンジさせてもらえる仕事内容や、一緒に働くフィリピン人たちとの交流自体が非常に楽しいと言われています。
<フィリピン人との給与比較>
他に「法律関係のリーダー職員」が約30000P、「銀行などの金融関係のリーダー職員」が約26000Pとなっています。
フィリピンは能力主義であり、尚且つ女性の社会進出率が世界トップクラスの国でもあります。
男女かかわらず、優秀な人材の給与水準は向上しており、上記のように20000~35000Pくらい稼ぐような若手も現れています。
しかし、それでも日本人現地採用者はフィリピン人の若手幹部候補生たちと比較しても、3倍以上の額をもらっていることになるので、「日本人」ということがいかにフィリピンではアドバンテージになるかよくわかるかと思われます。
いかがだったでしょうか?
前回も「フィリピン就職の魅力2017」の記事でお伝えしましたが、現在20代や30代の若い日本人の方々が、「フィリピンでの就職はありかも?」と考えられるようになっています。
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それは、仕事のやりがい、自分自身のスキルを高める環境、英語力の向上など、賃金面以外の付加価値を考慮した時、「自分自身の将来にとって役に立つ」と判断されているからにほかなりません。
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