フィリピン 日本から累計投資2兆円
日本を訪問していたフィリピンのマルコス大統領は、今年2回の訪日の間に日本企業などから取り付けた投資確約の規模が累計約2兆円に達したと明らかにした
半導体やヘルスケアなど多岐にわたり、既に実行段階に移り始めた計画もある。南シナ海の領有権を巡る問題で中国からの投資が停滞するなか、日本との経済連携を深める
初訪日の際、マルコス氏は日本の政府やビジネス界から130億米ドル以上の投資確約があったと明らかにした。累計では約4万人分の新規雇用が見込まれる。このうち20社以上が進捗を報告し、実際に約4,300億円規模が実行に移されている
今回の訪日では新たに145億ペソ規模の投資が約束された
ドゥテルテ前政権は中国寄りの政策で中国から経済支援や投資を取り付けていた。ただ南シナ海では中国が覇権主義的な行動を強めており、フィリピン国内への投資は鉄道事業が白紙に戻るなど停滞している
マルコス氏は日本などからの投資誘致を強化することで、国内経済の成長につなげたい考え