フィリピン 中国「一帯一路構想」を離脱する意向
フィリピン政府は、国内の主要な3件の鉄道建設プロジェクトについて、中国からの資金援助を白紙に戻す意向を公式に示した。
領有権問題などで両国の関係がぎくしゃくしていることが背景にあるが、フィリピン政府はアメリカや日本が主導する機関など、中国以外からの支援が確保できると自信を持っている。
候補として世界銀行、日本の国際協力機構(JICA)、およびアジア開発銀行(ADB)の名を挙げた。
さらに同運輸相は日本、インドおよび韓国から、すでにこれらの3つの鉄道路線に対する融資の申し出があったことを明らかにした。
フィリピン政府は7月、先述した3つの主要鉄道プロジェクトに関して、中国が請負業者の候補リストを提供していないことを理由に、再交渉を命じていた
中国の一帯一路構想に関しては、相手国を中国の借金で首が回らなくする「債務の罠」外交だとの批判が生じているだけでなく、融資の実績も期待外れに終わっているとの声があがっている