中国漁船が憂慮するほど増加、南シナ海係争海域
フィリピン軍は、南シナ海の係争海域で中国漁船が憂慮するほど増加しており、石油・ガス資源が豊富なリード堆の安全を脅かしているとする声明を出した。
軍西部方面司令部によると、リード堆のすぐ南にあるイロコイ礁に「群がっている」中国漁船の数は、2月にはわずか12隻だったが、先月の時点で47隻にまで増えている。
報道官は「中国はわが国の主権を尊重し、漁船が群れるのをやめさせなければならない」と述べた。
またフィリピン軍は、イロコイと同様にフィリピンの排他的経済水域(EEZ)内にあるサビナ礁で、中国海警局の船3隻と中国海軍の船2隻が「定期的に」航行していることを確認している。
軍司令部は「これらの動きは係争海域における中国の意図について懸念を抱かせる」と指摘した。