こんにちは。GENSAI CAREER CONSULTING CORP.中西です。
フィリピン就職する際、給与について気になる方も多いのではないでしょうか?
日本と同じように、税金が引かれたりするの…?!と疑問を抱いている方もいらっしゃるかと思います。
そこで今回は、日本とフィリピンの所得税の違いについてまとめてみました。
どれくらいの給与があれば生活できるか、については以前の記事をご参考ください。
日本の場合、額面給与から税金が引かれ、手取り額で見ると「あれ?」ってなる人もたまにいるのではないかと思います。
では、フィリピンでも給与額から税金は引かれるのでしょうか…?
もちろん、引かれます。
特に所得税に関しては、日本とフィリピンで大きな違いが見られます。
実際にどのくらい違うのか見ていきましょう。
まず、日本の所得税がこちらです。
課税される所得金額 | 税率 | 控除額 |
195万円以下 | 5% | 0円 |
195万円を超え 330万円以下 | 10% | 97,500円 |
330万円を超え 695万円以下 | 20% | 427,500円 |
695万円を超え 900万円以下 | 23% | 636,000円 |
900万円を超え 1,800万円以下 | 33% | 1,536,000円 |
1,800万円を超え4,000万円以下 | 40% | 2,796,000円 |
4,000万円超 | 45% | 4,796,000円 |
(引用:国税庁HP https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/2260.htm)
一方、フィリピンの所得税が下記になります。
年間課税所得 | 税率 |
PHP250,000以下 | 0% |
PHP250,000超 PHP400,000以下 | PHP250,000を超える20% |
PHP400,000超 PHP800,000以下 | PHP30,000+PHP400,000を超える25% |
PHP800,000超 PHP2,000,000以下 | PHP130,000+PHP800,000を超える30% |
PHP2,000,000超 PHP8,000,000以下 | PHP490,000+PHP2,000,000を超える32% |
PHP8,000,000超 | PHP2,410,000+PHP8,000,000を超える35% |
(引用:フィリピン会計・税務ハンドブック2019年版
手取り額を自分で計算してみたいという方はこちらをご活用ください。
(フィリピン手取り額シミュレーションhttps://neuvoo.com.ph/tax-calculator/?iam=&uet_calculate=calculate&salary=90000&from=month®ion=Philippines)
上記の表より、
日本の平均年収で見ると「330万円を超え695万円以下」の層、つまり所得税は20%となります。
一方、フィリピンで現地採用として働く日本人の平均年収で見ると、
「PHP800,000超 PHP2,000,000以下」の層、つまり所得税はPHP130,000+PHP800,000を超える30%となります。
所得税で比較すると、フィリピンで現地採用として働く方がより多く課税されることがわかります。
どうしてこんなにも高くなるのでしょうか?
それもそのはず。
フィリピン人現地スタッフの基本給与は月収2万ペソ程度と言われています。
それに対し、日本人の給与は月収10万ペソ前後。
単純計算して5倍も異なります。
つまり、フィリピンでは現地採用であっても日本人というだけで高給取り扱いとなり、その結果、所得税を多めに徴収されることになります。
とは言うものの、現地で実際に生活している方よりも5倍の給与をもらって生活するわけなので、生活に困窮するようなことはございませんのでご心配なく。
提示された金額が、額面(GROSS)なのか手取り額(NET)なのか間違えないように注意して就活にとりくみましょう。
GENSAI CAREER CONSULTING CORP.では、フィリピン就職を考えている方々のサポートからアフターフォローまで一貫して行っております。
質問や相談などあればいつでも気軽にご連絡ください。