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フィリピン就職インタビュー (Yusuke)

フィリピン就職インタビュー (Yusuke)
日本にとどまらず、世界で挑戦を
Yusuke
32歳 男性
日系不動産企業勤務(マーケティングマネージャー)
Face to Face English Schoolで留学をした後、フィリピンの不動産企業に就職をされたYusukeさんのインタビューです。 世界一周の旅に出た後、ここフィリピンを「移住の地」として定め、夫婦そろってマニラの日系企業に就職を決めました。 平日は学校で勉強、週末は就活というスタイルでとても効率よく時間を使い、英語力アップとともに就職内定も勝ち取りました。 「慈善活動や社会貢献」に多大な関心を持つ心優しい青年です。

日本での仕事のことを教えて下さい

大学卒業後、不動産関係の仕事に携わりました。いわゆるベンチャー企業で、イケイケの会社でした。当初はかなりの利益を出していて、会社もどんどん拡大していきました。
早朝から終電まで、ときには徹夜でずっと働いていましたね。

もともとは営業だったのですが、会社がWeb関係の新規事業をはじめたのに伴って、Web関連の業務にも携わるようになっていきました。
けれども結局そのWebの仕事がうまくいかなくて、最終的には会社は倒産してしまいました。
その後は別の会社に再就職し、メディアセールスなどの業務に携わりました。開発などにも少し携わらせていただき、その頃にWebの知識を身につけることができました。
仕事自体は楽しかったです。もちろんしんどい時期もありましたが、もともと仕事をすることがそんなに嫌じゃないので、毎日充実していましたね。

どうしてその仕事を辞めたのですか

約6年間、2番目の会社で働いたわけですが、徐々に「自分のやりたいこと」に改めて気づいてきたからです。
実は小学校6年生くらいから社会貢献に興味がありました。震災ボランティアなどにも参加したりしていたのですが、世界の国々の現状を知るにつれて、「自分はどうして何もしないのか」という思いが強くなってきました。

その頃、会社ではとてもタイミングよく、社会貢献に関係したサイトの立ち上げをさせてもらえることになっていましたが、やはり会社を通じてやるからにはビジネスの観点を無視することはできず、少なからず制約がありました。
もちろん僕はビジネスを否定するわけではないので、企業利益につながる社会貢献の大切さもわかっています。けれども企業利益につながりにくい領域こそ、本来支援が必要なところではないかという思いがありました。

また、Webサイトでの支援はどうしても間接的なものになってしまいがちですが、直接的な社会貢献というものにもっとシフトしていきたいと感じていました。
その結果、特に不満もなく楽しく働いていた職場を辞めて、次のステップに行こうと決めたのです。

どうしたことがきっかけで社会貢献に興味を持ったのですか

昔「うしろのあかんべえ」という本を読んだことが一つのきっかけになったように思います。
内容は詳しく覚えていないのですが、そこで感じたことは「自分は目の前のことしか見えていない。自分の背後で起こっていることはわからない」ということでした。

その頃から、自分の見えない世界に興味を持っていたように思います。白地図を買って、「ここにはこんな山があるかもしれない。ここにはこんな川があるかもしれない」と想像しながらいろいろなものを描きこんでいったりしていました。
自分の知らない世界のことをもっと知りたいという思いは年をとっても変わらず、インドの農村開発プロジェクトに参加したり、世界の現状を知るために様々なところにでかけたりしていました。

そこまで社会貢献ということにこだわるのはなぜでしょうか

突き詰めていえば、最終的には自分のためだと思います。日本にいる頃は、仕事も安定していて、そこそこ高い家賃の家に住み、ゴルフをしたり外食をしたり、不自由ない生活を送っていました。一方でさきほどの農村開発プロジェクトに参加したり、途上国への寄付をしたり、そういったこともしていました。

そういった生活の中で改めて考えてみると、自分が本当に満足できるのはそういった社会貢献にかかわっているときだということに気付いたからです。
自己満足かもしれませんが、社会貢献が自分のためにも必要だということです。

その結果、仕事を辞めて旅に出たわけですね

そうですね。まずは世界を回り、自分の知らなかった世界を見て、その後はもっと社会貢献にシフトした生活を送ろうと決めました。
その世界一周の前に、まずはフィリピンに英語留学を2か月間しました(注:Face to Face English Schoolとは違う別の学校です)

もともと英語は得意でしたか

旅行が好きだったので、特に苦手意識はありませんでした。旅行程度の簡単な会話には困らなかったです。

2か月のフィリピン留学はその後の旅に役立ちましたか

現地の英語ツアーにためらわずにとびこめるようになったのは大きいですね。日本人はどうしても現地ツアーを避けたがる傾向があると思います。それはガイドの英語を聞いてもわからないし、他のツアー客と話すのが苦手だという思いがあるからだと思います。
けれども、現地ツアーを使えると、費用を抑えることもできますし、なかなか自分たちだけでは行きにくいようなところにも行けるので、その点では留学は役に立ちました。

あとは、もともと言語を学ぶのが好きなのだということにも気づきましたね。知らない言語を学び、それを使ってコミュニケーションが図れるというのはとても楽しいです。
旅行中も、スペイン語や韓国語なども学びました。今はタガログ語も勉強しようと思っています。

世界一周の旅を終えて、人生観に何か変化はありましたか

自分の人生なのだから、とりあえずいろいろやってみようと思うようになりましたね。
ボリビアで1か月半ほどホームステイしたのですが、そこのご主人が日本から70歳くらいのときに移住されてきた方だったのです。
その地域では様々な人が助け合って生きていて、年齢なんか関係なくみんながチャレンジしている。
「30代の自分が小さく日本にいることはない」と感じましたね。

そのための具体的な行動は何か考えていますか

まずはフィリピンに移住することを決めました。この地で何かをはじめたいと考えています。社長になって税金を支払うことで社会貢献をするという意見もありますが、それだと本当に一握りの人しか社会貢献ができないように思います。
自分のできることを、自分のできる範囲でしていきたいですね。

世界一周後、再びフィリピン留学ということでFace to Face English Schoolに来ていただけましたが

やはりフィリピンで何かをするにあたっては、英語力をもう少し磨く必要があると思ったからです。あとは、英語を勉強した形を少し残したいと思いまして。
Face to FaceではTOEICコースを取りましたが、3か月の留学である程度のターゲットスコアが取れました(TOEIC840点)。
この後は何ごとも「とりあえずやってみる」ことが目標ですね。
やってみて、無理だったら諦めるか、違う道を探せばいいと思っています。
何もせずに最初から諦めるというのは嫌ですね。

最終的に後悔しない生き方のためには

前職のオプトの経営理念の一つでもある「先義後利」という言葉が好きなのですが、そういった生き方を大切にしたいですね。個人でも企業でも、先に義を追求することが大切だと思います。Give and Give and Give の精神でフィリピンに貢献したいと思います。

 

ありがとうございました(2015年3月 於;タガイタイ)

<後記>

インタビューを通じて、「人生における幸せのあり方」を改めて考えさせられました。
「まずはやってみる」「無理だと決めつけない」そして「誰かのために何かをする」。
一見シンプルなようですが、とりわけ日本人である私たちにとっては様々なしがらみや制約の中で躊躇してしまってなかなか実行できないことなのだと思います。
けれども世界一周の旅の中で、「もっと自由に生きること」の価値と楽しさを知り、またそのように生きているたくさんの人たちと出会ったことで、一歩踏み出していく後押しをもらったのだと感じました。
「日本に小さくとどまる必要はない」という言葉にはとても共感しました。